日本は蛇口をひねれば、飲める水が出てきます。しかし、飲める水が「安心安全」というわけではありません。昔に比べて、浄水器をつける人も多くなりましたし、普段使う蛇口とは別に浄水用の蛇口があらかじめつけられたキッチンも増えてきています。2013年の浄水器普及率は37.7%(一般社団法人浄水器協会調べ)となり、時代の変化に伴って、水道水に対する認識も変わってきたようです。
浄水場で浄化された水には菌の繁殖を防ぐために、塩素が入っていますが、煮沸してとばしているから大丈夫だという認識をしている方がいます。ですが、浄水場から家に届くまでの間に、水は水道管を通ります。水道管の交換が頻繁に行われれば良いですが、時間も費用もかかるため不可能です。今でも、昔つくられた鉛管のままの地域があり、厚生労働省は新聞で鉛に有効な浄水器を使うよう呼びかけました。
その他にも、トリハロメタンや、塩素に強い耐性のあるクリプトスポリジウム等々、水道水には塩素以外にも含まれる可能性のある物質が多くあり、煮沸対策だけでは解決できないのです。一軒家の方は公道から自宅への水道管のメンテナンスは自己責任ですし、アパートやマンションにお住まいの方は貯水槽のメンテナンスが管理人に託されています。規模によって、掃除清掃が任意になりますので、常にキレイに保たれているかどうかに関して、疑問に感じます。つまりは、蛇口から出てくる水に関しては、各々が自衛するしかないのです。
浄水器をつけることで、自分だけでなく、家族の安全も守る事ができるでしょう。