水道の蛇口に取り付けることで水道水の中に含まれる不純物を取り除く浄水器は多くの人が買い求める品になり、マンションなどでは最初から備え付けられているというようなことも増えてきました。しかしながら以前まで浄水器というのはいわゆる「ぜいたくな品物」とされるものでしたし、使っていない家庭も非常に多くありました。そのため現在のような状況になっても「浄水器は必要なのか」という疑問を持つ人は多いものです。ではこれについては実際どうなのかと言うと、まず「水道水は危険だから」と言うように考えているのであればそれは大きな間違いです。
日本の水道にはかなり厳しい安全基準が設けられており、各家庭の蛇口から水が出るまで一定の安全性を保てるようにされています。むしろコンビニで売られているミネラルウォーターの方が安全基準が緩いのですから、安全性だけを考えて浄水器を付ける必要はないわけです。ただこれを取り付けた方が良い人となるのが「水の味が気になる人」や「アレルギー体質の家族がいる人」、そして「自宅となる集合住宅に貯水槽がある家庭」です。水はその中に含まれる不純物によって味が付くことは確かですし、地域によっては安全基準を満たすための塩素が多めに含まれていることもあって風味に劣ることがあるのは事実です。
またアレルギー体質の人の中には水道水でアレルギー症状が強く出ることもありますし、貯水槽は正しい管理をされていないと水の安全性を著しく損ねるリスクがあります。こうした事情があるのであれば自分なりに水の安全性を確保するメリットはあるでしょう。「絶対に必要なもの」ではありませんが、しかし「絶対に不要な物」とも言い切れないのが浄水器ですから、購入前には自分にとってのメリットがどれくらいあるかを冷静に考え、必要な機能を決めていくようにしましょう。